寄稿/茨城新聞「赤水図」の教材活用を! 長久保赤水顕彰会会長 佐川春久 2022年10月20日掲載

令和2年9月30日・長久保赤水関係資料群693点が悲願の重要文化財指定となり、令和3年度には赤水の「改正日本輿地路程全図(通称:赤水図」が『中学校社会科地図』(帝国書院)に「伊能図」と並んで掲載されました。さらに、令和4年度から高等学校教科書『基本地図帳』(二宮書店)に赤水の「世界地図」が、マテオ・リッチの「世界地図」と共に掲載されるなど、長久保赤水の名と功績が徐々に広まっています。当顕彰会は今年11月6日、創立30周年を迎えます。

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◇5倍拡大「赤水図」を活用し中学校で「地理教育」を展開する卜部勝彦教授(日本大・地理学)写真は高萩中学校

「赤水図と見比べることがハザードマップ等の地図を見る訓練になる。古地図を地理教育に利用することを目指し、全国に広めたい」(卜部勝彦教授談)

今年8月・9月に高萩市内3中学校で卜部教授が代表を務める日本地図学会長久保赤水図専門部会、高萩市教育員会、長久保赤水顕彰会が連携し、5倍拡大「赤水図」や原寸大「赤水図」レプリカ、現代地図帳を活用した「地理教育」が開催され、卜部教授の指導のもと、生徒たちは現代地図帳の県庁所在地と照らし、「赤水図」に表記の地名や河川、山名などを興味深く読図していました。