本日8月30日付、増子和男(茨城大学名誉教授)が漢詩文を解読した書籍 【『松月亭寄題詩』・『松月亭寄題詩文』訳註】が発行されました。

◆本日8月30日付、増子和男(茨城大学名誉教授)が漢詩文を解読した書籍
【『松月亭寄題詩』・『松月亭寄題詩文』訳註】が発行されました。
著者:増子和男(茨城大学名誉教授)
編集・発行:長久保赤水顕彰会
帯原稿:久保田啓一(広島大学教授)
装幀:廣原朝代
価格:1,100円(税込)
◆書籍購入申込は長久保赤水顕彰会ホームページ(「お問合せフォーム」に、お届け先住所・お名前・お電話番号・購入数など必要事項ご記入)にてお願いいたします。
直ぐに書籍と代金払込取扱票を同封しゆうメール等でお送りいたします。
【長久保赤水顕彰会ホームページ】
【書籍概要】
 寛政3年(1791)、長久保赤水75歳の時、主君 徳川治保公が赤水の「松月亭」(現在の高萩市赤浜)を訪問し、家族15人皆が拝謁するという名誉を受けます。
 その光景を詳細な絵図に描いて、交流があった当代の学者や文人等にその絵図を送り寄題詩を求めました。
 返送された『松月亭寄題詩』と『松月亭寄題詩文』により知友皆の祝福を受けました。これまで赤水は、様々な農政改革や地図製作の偉業に関しても、世に公表して尊敬を集めるなど決して行わず、そのため、松月亭絵図を日本全国の文人墨客等に送って祝福を受けたのは人生初のことでした。退官を控えた赤水を、自ら慰労した藩主徳川治保公への感謝の念が大きかったのではないでしょうか。
 中国古典文学の専門家である著者:増子和男氏により、寄題詩や寄題詩文の原文に書き下し文を併記し、語釈や大意を著しています。更に作者に関する解説を添え、赤水との関係性や背景を読み取れるように構成されています。踏み込み難い漢詩文の世界に近づきやすくなり、長久保赤水の新たな一面が浮き彫りになった作品です。
◆貴重な松月亭絵図は、表紙に頼山陽史跡資料館所蔵(広島県)と、ウラ表紙に国立国会図書館所蔵の資料が掲載させていただきました。