赤水の前半生描く朗読劇 高萩で上演 才能の原点迫る(茨城新聞 2024.11.18掲載)

赤水の前半生描く朗読劇
高萩で上演 才能の原点迫る(茨城新聞 2024.11.18掲載)
高萩市出身で江戸時代の学者、長久保赤水(1717~1801年)を描いた朗読劇「清學の士ー立志編」が9日、同市高萩の市歴史民俗資料館で上演された。
 水戸朗読の会が赤水誕生から継母との別れまでを脚本化し、情感たっぷりに披露。訪れた市民ら計約150人が地理学者、天文学者など多彩な才能を持つ赤水の原点に迫った。
❇︎写真は朗読劇「清學の士 長久保赤水」を上演する水戸朗読の会のメンバーたち=高萩市高萩
赤水は現在の同市赤浜の農家に生まれた。天文学を生かし、日本で初めて経緯線を記載した日本地図「改正日本興地路程全図」(赤水図)を完成。赤水図は江戸時代の庶民に広く使われたとされ、赤水図を含めた関係資料693点は2020年に国の重要文化財に指定された。
朗読劇は赤水を広く知ってもらうとともに、同市制施行70周年、同館に「長久保赤水記念館」との愛称追加を記念し、朗読劇実行委員会(瓦吹堅委員長)が企画。県ゆかりの偉人に光を当てた朗読劇上演に取り組む水戸朗読の会(寺門幸子代表)が公演を担当した。